猫の寿命:猫って何歳まで生きられるの?

2022年1011

医療とケアの向上により、猫の寿命は伸びています

猫の寿命

猫を飼っている飼い主にとって、愛おしい愛猫の寿命をに関心を持つ人がきっと多くいるはずです。猫の寿命を知ることで、愛猫がどのような段階を経て年をとっていくのかを理解することができ、晩期に備えて心の準備もできます。

正確な猫の寿命がどのくらいかは誰も言い切れませんが、猫の平均寿命は、統計から知ることができます。また、猫の寿命は、猫の種類や室内飼いか外飼いかなど、いくつかの異なる要因によっても変わってきます。

では、あなたの猫が何歳まで生きることができるのか、猫の寿命の目安となるいくつかのポイントを見ていきましょう。

人間年齢への換算機を使うと、愛の年齢が人間年齢で何歳かが簡単に分かります!

猫の寿命について

猫は、体が小さい割に驚くほど長生きすることができます。一般的には、小さい哺乳類は寿命が短いと言われていますが、猫は少し違います。例えば、猫はほとんどの犬よりも体が小さいのですが、一般的に猫は犬よりも寿命が長いです。また、ウサギよりもわずかに大きいだけなのに、猫の寿命はウサギよりもずいぶん長いです。ペットとして飼われている猫の平均寿命は、13~14歳くらいであると考えられています。しかし、丁寧に世話されている猫の寿命は、15年以上、中には18~20、そして25~30を超える長寿な猫もいます。

世界最高齢の猫は、アメリカ・テキサス州の猫「Crème Puff(クレーム・パフ)」で、38歳3日というこれまでの飼い猫の中で最も長生きした記録を持っています! この年齢まで生きるのは非常に稀ですが、動物医療の進歩や猫の愛護に対する意識の高まりにより、飼い猫の寿命が以前より伸びているのは、猫好きにとっては嬉しいことでしょう。

猫のライフステージと猫の寿命

一生には、年齢によってライフステージがありますここでは、その6つのライフサイクルを紹介します。

子猫期(生後6か月まで)

子猫期は、他のペットや子どもとの触れ合い、家の中の音、ブラッシングやお手入れなど、新しいことをたくさん経験させるのに最適な時期です。この時期は、猫の一生において最も急速な成長を遂げます。また、子猫期に避妊・去勢手術をすることで、望まない妊娠・出産を防ぐことができます。

青年期(生後6か月~2歳)

青年期では、猫が一回り大きくなり、成熟期を迎えます。人とうまく接する方法を教えるために、この時期によく遊んであげることが大切です。乱暴な遊び方をすることは避け、おもちゃを使うなどして、猫との関わりを深めるようにしましょう。

成猫期(3歳~6歳)

成猫期は、その名の通り、愛猫の人生で一番エネルギーが満ち溢れる時期です。この若くて健康な時期に、予防接種や健康診断を受け、猫の病気や疾患を予防しておくことが大切です。

壮年期(7歳~10歳)

この時期は、猫にとって人間でいえばそろそろシニア期の入り口というところです。つまり、の動きが鈍くなり、体重が増加しやすくなります。猫の活動量に見合った量の食事を与えるよう、注意深く観察することが大切です。愛猫が太っているかどうかわからない場合や、食事の量を減らした方がいいのかわからない場合は、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。

中年期(11歳~14歳)

中年期になってくると、愛猫が人間でいう70歳を迎え、より多くの活気や楽しみを必要とし始めるときです。

愛猫のために充実した環境を整えることは、生涯を通じて行うべきことですが、特に中年期になると、猫はよりリラックスした状態になるので、良い刺激となるような楽しみを与え続けるとよいでしょう。猫の体重が少し増えてきたら、フードパズルで楽しませてあげると、餌を取るために活発に動き回るようになりますよ!フードパズルは、愛猫を楽しませるのにぴったりの方法です。

老猫期(15歳~)

老猫期に達しても、幸運なことに全く衰えを見せない猫もいますが、お気に入りのベッドで一日中幸せそうに眠っているような、スローライフを送るようになる猫もいます。シニア猫(老猫)になると、鳴き声の大きさやトイレの回数など、行動に何か変化がないか注意深く観察する必要があります。いつもと違う様子に気づいたら、獣医師に診てもらいましょう。

猫の年齢を人間の年齢に換算すると?

犬同様、猫の年齢も人間の年齢に換算することができます。ただし、猫は最初の1年間が人間の1年間に比べると、早いスピードで成熟するため、換算するのが少しややこしいです。なお、犬の寿命についてはこちらから確認することができます。

猫の年齢を人間の年齢に換算したおおよその年齢を紹介します。

猫の年齢

なんと、猫の年齢が3歳になると、人間でいうと約28歳まで成長します。この時期を過ぎると、猫の1年は人間でいうと4年分の成長に相当していくので、11歳の猫は人間の年齢に換算すると60歳ということになります。

猫の年齢の見分け方

猫が生まれた日がわからない場合、正確な年齢を判断するのは難しいかもしれません。そのような場合は、獣医師に診てもらうと、歯や目、毛並み、健康状態や体の状態からおおよその年齢を教えてもらうことができます。

猫の寿命に関する基本的な要因

猫の寿命:猫の種類

猫の種類によっても平均寿命が異なっています。例えば、マンチカンではどうでしょう。マンチカンは、一般的な猫と比べると寿命が短めだと言われています。一生健康で長生きできる種類のはいないですが、その中でも比較的長生きするといわれている猫の種類あります。長寿の猫は、シャム、ビルマ、ラグドール、マンクスなどが一例です。しかし、愛猫が長生きするためには、猫の種類に限らず、健康的な食事、適度な運動、その他の身体的要因が重要であることを覚えておきましょう。

猫の寿命:食事と栄養

猫は主に肉を食べるので、肉食動物とみなされ、与える食事にもその影響があります。猫が必要とする食事については多くの研究がなされており、飼い主が選ぶことのできるキャットフードの選択肢は豊富です。

しかし、すべてのキャットフードが同じように作られているわけではありません。成猫では大量の炭水化物や乳糖を消化することができないため、キャットフードにこれらの成分は不要です。炭水化物はタンパク質の消化を悪くするので、かえって猫にとって負担になります。一方、タンパク質は猫にとって非常に重要な栄養素で、犬に比べて多くのタンパク質を必要とします。成猫の場合、1日に必要なタンパク質は、体重1kgあたり少なくとも5.5gです。つまり、体重8kgの平均的な猫は、毎日少なくとも20g、あるいはもっと多くのタンパク質を摂取する必要があるのです。

必須アミノ酸もまた、猫にとって非常に重要です。タウリン、メチオニン、シスチンは必須アミノ酸の一種で、これらのアミノ酸と、体に必要なビタミン類、そして適切な量のタンパク質がなければ、猫の健康は大きく損なわれる可能性があります。

猫の寿命:猫の健康

健康にい食事をしていないことにより健康上の問題を起こすこともありますが、寄生虫や病気猫の健康に影響を与えることもあります。病気によっては、猫に長期間に悪影響を及ぼし、寿命が短くなることもあります。

遺伝の影響を受けている猫、免疫力の低下した猫、内臓機能が低下した猫などは、健康な猫ほど長生きできないかもしれません。

猫の寿命:ライフスタイル

室内飼いの猫もいれば、屋外で暮らす猫もいて、さらに屋内と屋外を行き来する猫もいるでしょう。外飼いの猫が負う日々のリスクは室内飼いの猫よりも高く、例えば交通事故のリスクや他の動物とのケンカなど、猫の寿命に影響するような危険に遭遇する可能性が高くなります。他にも、食べ物を探しているうちに毒物を食べてしまったり、風雨から耐えたり、様々な寄生虫や病気にさらされるなど、屋外では猫にとって大きな問題がたくさんあります。

しかし、外に出ることで運動量が増え、健康な体を維持できるプラスの影響あります。

室内飼いの猫は、安全な家の中で保護されているため、それほど多くのリスクにさらされることはありません。他の動物や車など危険な存在に遭遇せず、食事もコントロールされており、毒物や寄生虫、病気にさらされる可能性が低く、特にワクチンや予防薬を服用している場合はなおさらです。ライオン、トラ、オセロットなどの大型猫科の動物も同様で、動物園にいる方が、野生で暮らす大型猫科の動物よりも長生きすることが多いです。

室内で飼う場合は、追いかけっこやキャッチボールなど、楽しいおもちゃで体を動かす機会をたくさん作り、運動不足に気を付けましょう

猫の寿命に関する

猫の寿命を長くするには

先ほど紹介したように、室内飼いの猫は屋外で暮らす猫よりも安全な環境で生活しているため、猫の寿命が長くなりがちです。さらに、食生活や獣医師による診察、毎日の過ごし方など、愛猫の寿命を延ばすための予防策もあるようです。ここでは、愛猫の寿命を少しでも延ばすための方法を紹介します。

1. 定期的な動物病院での受診

生後数年は、少なくとも年に1回は動物病院に連れていきましょう。シニア猫になったら、少なくとも年に2回、つまり半年に1回は動物病院に連れていきましょう。老猫や慢性疾患のある猫の場合は、年に3回は動物病院に連れて行くとよいでしょう。

健康診断では、身体検査、ワクチン接種、血液検査などを行います。獣医師は、あなたの猫に起こっている健康上の問題を判断するために、レントゲン撮影や、詳しい検査を行ってくれるかもしれません。愛猫が健康なように見える場合でも、積極的に健康管理をすることは、深刻な健康問題を防ぐために重要です。

2. 去勢手術・避妊手術

去勢手術・避妊手術をした猫は一般的に長生きし、特定の病気にかかるリスクも低くなると言われています。猫がより長生きするだけでなく、猫の過剰繁殖を抑えることにも繋がります。

3. 健康的な食事

愛猫には、栄養バランスのとれた良質なキャットフードを与えることが大切です。人間と同じように、適切な栄養素を多く含む食事は、愛猫の健康維持と長生きに役立ちます。愛猫に特別な種類のフードが必要かどうかは、獣医師に確認してみましょう。ライフステージや健康状態によって、与えるべきフードの種類は異なります。また、おやつの量にも注意が必要です。

4. 十分な運動と遊びの時間

運動や遊びは、ストレスの軽減や予防にも役立ち、結果的に猫の幸せと健康に繋がると言われています。猫には、狩りをしたり、飛びかかったり、触れ合ったりするといった本能的な欲求があります。そんな猫の運動欲求や遊び欲求を引き出すのにぴったりなのが、猫用タワーです。猫用タワーは、ジャンプしたり、登ったり、くぐるための穴などを備えています。

子猫を飼っている場合は、遊びの時間に子猫を刺激しすぎないように注意しましょう。子猫は興奮しすぎると、人間やほかの動物に対して攻撃的になることがあります。

また、猫が本能的な姿を表現したり、精神的な刺激を得たりするためにも、相互作用のある遊びが必要です。おもちゃのボールやぬいぐるみ、猫じゃらし、いたずら心をくすぐるようなおもちゃ、レーザーポインターなどを用意して、猫に楽しみを与えてあげることも大切です。

いたずら心をくすぐるようなおもちゃやレーザーポインターを使用する場合、また追いかけっこの終わりには、猫じゃらしやおやつなどを与えることで「やっつける」「食べる」という意識を感じられるものを与えることで、猫を満たすことができます。

5.猫に適した住まい

猫の関節への負担を軽減するために、適切なベッドが必要です。愛猫の年齢が上がるにつれて、圧迫感を和らげられるようなベットは、愛猫の快適な暮らしに欠かせません。広々とした快適な環境を整えましょう。

6. グルーミング

定期的にブラッシングをすることで、猫が毛づくろいをするときに毛を吸い込みすぎず、消化不良や毛玉を防ぐことができます。また、愛猫の体をよく観察することで、しこりや皮膚の異常、新しい傷、痛みなどを発見することができます。

また、定期的に歯のクリーニングをして、歯垢を取り除き、口の中を健康に保つようにしましょう。歯や口腔の病気は、細菌を体内に送り込み、深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。目や鼻の周りの分泌物を拭き取り、定期的に爪を切って清潔にすることも忘れないようにしましょう。

猫に多い病気

糖尿病や猫下部尿路疾患など猫に多い病気を把握して対処できることも、猫の寿命に関わってくる重要な要素です。猫がよくかかる病気について知っておくと予防に役立ち、万が一体調不良の兆候が現れたら早めに動物病院へ連れて行くことができるでしょう。そして、どのような症状が現れたかを把握しておくことで、動物病院での診断や治療がスムーズに進むはずです。

猫がいつまでも健康で幸せに暮らせるために

最後に、愛猫の健康維持のためには、トイレを清潔に保つことが大切です。猫用の砂を掃除することは、毎日の猫の世話に欠かせない習慣のひとつです。家の中の匂いを爽やかに保つだけでなく、猫の排便や排尿の状態に変化があればそれに気づきやすく、またトイレ以外の場所での失敗を減らすことができます。

猫の平均寿命は、それぞれの状況によって異なってきます。これまでに述べてきた情報をもとに、愛猫がより長く、より健康で、より幸せに暮らせるようにしましょうね!

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