猫の世話について
ペットシッターガイドライン: 猫
ペットシッターの責任において猫の安全と幸せを守ります。
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Cosewaペットシッターとして、猫を上手に世話する方法
Cosewaで猫のお世話をするペットシッターの方々がより安心・安全にサービスの提供を行えるよう、役立つ知識をやヒントを紹介します。
ペットシッターとして、一番忘れてはいけないことは、他人の猫を預かるということ、そしてどの猫も個性があり、猫を飼った経験があったとしてもその猫と同じではない、ということです。
初めて猫の世話をする方も、何年も続けてきた方も、このガイドラインを参考にしながら、飼い主から必要な情報を得て、猫にとって安全、幸せ、健康に過ごすことができるような配慮を忘れないことが基本です。
1. 猫の習性を知る
他のペットと近づけない
猫は強い縄張り意識を持っており、自分の領域に他の動物が入ってくることを嫌がります。
猫の心理を理解する
猫が安全で快適に過ごせるように、猫との正しい関わり方を知ることが大切です。
恥ずかしがったり、身をひそめていたり、隠れている猫には、手を伸ばしたり捕まえたりしないようにしましょう。
猫は新しい人に慣れるのに時間がかかり、変化に対して抵抗があります。
2. 飼い主とはこまめな連絡を心がける
特に長期間離れている場合、飼い主は愛猫の様子が気になって仕方ないものです。猫を預かっている間はこまめに連絡をする配慮が、飼い主を安心させることに繋がります。
ポイント:お世話中、猫の様子がわかるような写真やビデオを飼い主に送り、問題なく順調に進んでいること、お世話している猫が無事に元気に過ごしていることを飼い主に伝えましょう!
3. 猫用トイレはいつも清潔に
猫にとってトイレをする場所の清潔さはとても大切なことであり、飼い主にとってもトイレが綺麗に手入れされていることは安心できます。
トイレトレーの掃除だけでなく、トイレトレー周辺に散らばったゴミまできれいに掃除して、その他の場所にゴミが飛び散ってしまわないようにしましょう。また、トイレトレーの下にある砂もきれいに掃除しましょう。トイレ場所をいつも清潔に保っておくことが基本ですが、サービスが終わり帰る際もきれいな状態にしておくことは、飼い主にも良い印象を与え、良いレビューにも繋がります。立つ鳥跡を濁さずです!
トイレの場所は、猫が安心できるような場所に設置しましょう。洗濯機や乾燥機の近くなど大きい音がする場所は、猫がトイレを使うのをためらってしまうので避けましょう。またサービスを数日~長期間提供する場合は、毎日トイレを掃除し清潔に保つことで飼い主にも良い印象を与えることができます。日々掃除をすることで、普段から猫が健康的なトイレの習慣を保つことができるのです。
Cosewaのペットシッターとして、猫のトイレの使い方に変化がないか、健康上の問題がないかを確認することも必要なことです。尿路感染症(UTI)や膀胱結石・閉塞などの猫によく見られる疾患は、トイレの使い方に変化を及ぼします。預かっている猫が普段とは異なるようなトイレの使い方をしていたり、排尿時に不快感や痛みを感じている様子が見られたら、飼い主に知らせましょう。もし、飼い主が遠方にいたり長期的に預かっている場合は、飼い主に連絡し、猫を動物病院に連れてことを相談しましょう。
4. 猫の運動について
猫に食事をあげたり、水をあげたり、トイレ場所の手入れをしたりすることは、猫の世話の主な仕事ですが、猫に運動させることも必要です。
猫には、1日30分程度の適度な運動が望ましいとされています。Cosewaのペットシッターは、飼い主に代わってサービス中に、適度な活動をさせるようサポートする重要な役目もあります。運動は、猫の筋肉を強くし、健康的な体重の維持に役立つだけでなく、猫の心を生き生きとさせ、猫との絆を深めるという精神面なメリットもあります。
例えば、結んだ靴下などの手作りのおもちゃや、羽がついているような猫専用のおもちゃは、猫が喜んで遊ぶことが多いようです。ただし、使用するおもちゃについては、必ず飼い主の了解を得てから使用しましょう。また、猫の年齢、健康状態、身体能力に合わせて遊びのレベルを調整できるよう、猫の健康状態についても確認しておきましょう。
猫にとって乱暴な遊び方にならないように、常に注意することが大切です。
5. ブラッシングについて
本格的なグルーミングは、プロの方にお任せするのが最適ですが、簡単なブラッシングやコーミングをすることで、ペットシッターとしてのサービスの質を高めることができます。
猫を定期的にグルーミングすることは、猫の見た目を美しく保つだけでなく、プロのグルーミングに備えて普段から猫を扱いやすくし、グルーミングに慣らすために大切です。定期的なブラッシングやコーミングは、猫を心地よい刺激で包み込み整えます。また、毛玉を防いだり、毛玉を取り除いたりする効果もあります。また、猫との絆を深める時間にもなります!
ブラッシングやコーミングをする際は、常に猫が心地よいと感じられるかどうかを意識して行いましょう。猫にストレスを与えないよう、グルーミングは少しずつ、かつ慎重に行うようにしましょう。猫は不快に感じると、引っかいたり噛んだりする可能性があります。最初は数分程度の短いブラッシングから始めて、ブラッシングやコーミングの最中や終了時にはおやつ等ご褒美を与えると良いでしょう。それでも猫が嫌がるようであればすぐにやめるのが好ましいです。もし、もつれを発見した場合は、自己判断でもつれを処理しないようにしましょう。飼い主に知らせ、プロに相談するのが良いことをおすすめしましょう。
また、ブラッシングやコーミングをする前に、必ず飼い主の許可を得るようにしましょう。
6. 脱走や迷子を防ぐには
猫の迷子や脱走を防ぐには、事前に計画・準備をすることが大切です。
猫の脱走を防ぐには
ドアはゆっくり開け、出入りする際には猫から目を離さないようにしましょう。
車庫の入り口があれば、そちらを使用することをお勧めします。
出入り口の安全確保を忘れないようにしましょう。
猫の追跡装置を検討する
預かる猫の首輪に付けられる追跡装置の購入を検討してみることもおすすめします。万が一、猫が脱走した場合にも簡単に見つけることができます。
7. 正しい情報を飼い主から得る
猫の安全を守るために、しっかりと対策をすることが大切です。犬を預かるにも猫を預かるのにも共通して言えることですが、預かる前に、必ず猫の健康状態、普段の行動、性格など、その猫について飼い主と確認し合い、疑問はすべて解決するようにしましょう。猫についてより多くのことを知れば知るほど、その猫に合った準備や対応ができるはずです。
猫の年齢、現在または最近の健康状態、かかりつけの獣医師、去勢手術の有無などの基本的な質問に加え、猫の行動や普段の生活、猫の性格についても具体的に質問するようにしましょう。
室内・外飼い猫
普段、猫は室内または室外飼いなのか、それとも室内・屋外を併用しているか確認します。猫が普段から外に出ている場合は、次のような質問を参考にしてみましょう。
いつごろ外に出してあげるとよいか。
普段、どのくらいの時間外に出て過ごしているか。
家に戻ってこさせるために、何か呼びかけ声や、おやつで誘うことはできるか。
いつもより長く外に出て帰ってこない場合は、どのようなタイミングで飼い主に連絡すればよいか。
ペットシッターの自宅にてサービスを提供する場合、他のペットとの相性について
家の中に他の動物がいる場合、どのように感じ、反応をするか。
猫が家の中で他の動物たちと安心、安全に過ごすにはどうしたらよいのか。
Cosewaでは、お互いの相性を確認し、理解し合うため顔合わせを推奨しています。お世話する猫がペットシッター自身、そしてペットシッターの自宅で預かる場合はペットシッターの同居家族やそのペットに対してどのような反応をするかをあらかじめ確認しましょう。
また、ペットシッターが自宅で猫を預かる際は、基本的に猫を放置して外出しないようにしましょう。預かっている猫は常に目の届く範囲で見守る必要があり、留守にすると緊急時の対応が遅れる可能性があります。
健康管理ついて
安全性を高めるために、次のようなことを確認しましょう。
アレルギーがあるかどうか。
薬を服用しているか。
猫が去勢/避妊手術済みか、そうでない場合はどのような点に気をつければよいか。
健康のために気をつけるべきことがあるか。
ごく稀ですが、預かり中に猫の健康状態に問題が起こってしまうことがあります。そのような場合に備えて、事前に以下の点を確認しておくことも大切です。
かかりつけの獣医師や、一番近い緊急時の動物病院はどこか。
動物病院に連れて行く際、使用するキャリーバッグはどこに置いてあるのか。
ブランケットで体を包んだり、キャリーバッグの入れ方についてなど、注意点があれば教えてもらう。
トイレで失敗することがよくあるか、もし失敗したときに使える掃除用具はどこに置いているのか。
食事・水分・おやつについて
基本的な質問についても事前に確認しておきましょう。
普段の食事内容について。
食事は一日中出したままにしておいたほうがいいか、それとも時間を決めて与えたほうがいいか。
どのくらいの量を食べるのか。
食事はどこに置かれているのか。
水飲み皿はどこにあるのか。
おやつをあげてもよいか、よい場合はどんなおやつをどれくらいのペースであげるとよいか。
他に好きなおやつがあるのか。
トイレについて
排泄については事前に確認しておくべき大切なことの1つです。次のような質問を参考にしてみましょう。
猫用トイレ、スコップ、うんち用の袋の場所。
固まるタイプのトイレ用の砂を使っているのか、そうでない場合はどのようにトイレを片づけるのとよいのか。
1日に何回くらいトイレトレーを掃除すればよいか。
いっぱいになったウンチ袋はどこに捨てればよいか。
ゴミ箱の周りを掃除するためのブラシや掃除機はどこに置いているのか。
グルーミングと爪のケアについて
特に毛の長い猫は、定期的なブラッシングが必要な猫もいます。また、爪を切っていない猫には、爪を研ぐための安全な道具が必要です。次のような質問を参考にしながら事前に飼い主に確認しておきましょう。
ブラッシングしても大丈夫か。
猫用ブラシの置き場所と、ブラッシングの回数について。
ブラッシングされると、猫はどのようなリアクションをするのか。
爪切りをしているか、している場合は4本すべての脚か、または前2本だけか。
家の中で、猫が引っ掻いても大丈夫なのは、どんなものがあるか。
もし、引っ掻いてはいけないものを引っ掻いてしまったら、どう対処すべきか。
預かる猫の性格について
次のような質問を参考にしてみましょう。
猫を撫でたり抱き上げたりしてもよいか、また抱っこされるのは好きか。
どんなおもちゃが好きなのか、またおもちゃは出しっぱなしか、猫が食べてしまうのを防ぐためにその都度片付ける必要があるか。
ビニール袋やリボンなど、猫に近づけないように気をつけたほうがいいものがあるか。
猫が快適に過ごせるように、他に気をつけることはあるか。
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8. 移動について
ペットの送迎
安全上の理由から、ペットの送り迎えは基本的に飼い主が行います。ただし事前にペットシッターが送迎を合意をした場合は、飼い主の代わりにペットシッターが送迎を行うことができます。詳しくは、よくある質問の「ペットの送迎はペットシッターが行いますか?」をご確認ください。
交通費
お世話の場所(ペットシッターもしくは飼い主の自宅)に行くまでにかかる交通費は、移動するペットシッターおよび飼い主それぞれの自己負担となります。
飼い主の自宅でのサービスの場合:交通費はペットシッターの負担となり、飼い主に請求することはできません。
ペットシッターの自宅でのサービスの場合:交通費は飼い主の負担となり、ペットシッターに請求することはできません。
ただし、動物取扱業に登録していないペットシッターの場合は、飼い主の自宅までの交通費を請求することが可能です。
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